今回は、かなり成績向上に苦労した生徒です。ただ、「過去の経歴は一切問われない。問われるのは今の学力のみ」というのが、大学入試の特徴です。個人的には大学入試のそういうところが好きです。
入塾前成績:英語36.6、国語30.1

これは共通テスト同日模試の成績です。
正直相当厳しい成績です。英語のwouldを「ウード」と発音するくらいのレベルで、中学英語もままならないレベルでした。
ただ、正しく勉強すれば、私大文系なら1年ありますので、なんとかなります(この成績ですと、我々の指導レベルでは、上位国立は揺るぎない信念がある場合を別としてお勧めしません)
入塾後の指導
読むのが遅く、通常は30分程度で終わる現代文の予習に3時間かけていたこともあるそうです。
しかも本人は当初一橋志望だったので、本人は「早稲田はなんとかなる」と甘く見ていました。「日東駒専も今じゃの成績じゃ全落ちだよ」と大堀先生と現状を認識させつつ、必死で指導しました(この話も本人許可済みです)
英語は文法が全く入っておらず、単語をつなげて読んでいるけど、その単語も単語帳を20%も覚えていなかったので、3か月ほどは、英文法と単語に集中して授業しました。
国語は時間をいくらかけても良いので、「ゆっくり精読」→秋口に、「時間内で解く:ただし、あまり選択肢に時間をかけず、本文理解と傍線部対応をざっくりと把握して解く」という作戦を採用しました。
結果、模試成績はこう変化しました。

あれっ、そんなに変わってない( ゚Д゚)
いやいや、英語は偏差値13.7、国語は偏差値19.7伸びてます。
ただ、「この偏差値じゃ日東駒専がやっとなんじゃ…」と思った方、生徒の成績推移④でも申し上げましたが、「私大は実際の過去問の得点率を一番気にする!」ことが大切です。
学習院(経済)の得点率



学習院経済学部(コア入試)は、例年合格最低点が53~58%で推移しています。
2019年だと全体で67%の点数を取っております!!
あまりにもすごすぎる進化😭
彼は毎日入試の過去問に取り組んでおりますが、第一志望のGMARCH、特に学習院、法政、中央は総合で合格最低点を下回ることはほとんどなくなってきました。
中学英語すらわからず、国語が時間内でまったく解き終わらず困惑していた姿はもうそこにはありません。
今がどんなレベルでも、本気で取り組めば、GMARCHなら1年の勉強期間でも9割近くの生徒が合格できます。
正しい方法で主体的に取り組めば、成績は100%上がります。むしろ上がらないのが異常です。皆さんも方向性には気をつけながら、がんばっていきましょう💪